★実験うさぎさんの飼い主様募集 詳細は、「兎鳥庵 日記」←をご覧下さい。(2012/02/24) |
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検査を受ける場合には、なるべく空腹。安静が望まれます。 | ||||||||
※基準値は、あくまで目安と考えてください。専門医の説明を受けて下さい! | ||||||||
それぞれ個体差(年齢や地域)があり、使用する機器や医療機関の測定法により異なります! | ||||||||
個々の病気については、疾病名一覧表や犬と猫の皮膚病の項をご参考下さい。 | ||||||||
どんな時に検査をするか?→クリック | ||||||||
(2003.04.01加筆修正、2010.04.15寄生虫検査追記) |
検査項目 | 参考正常値 | ヒトの参考正常値 | 単位 | 考えられる主な疾患 | 検査項目の説明 | |||
イヌ | ネコ | 男性 | 女性 | 増加 | 減少 | |||
RBC 赤血球数 |
550〜850 | 550〜1000 | 410〜530 | 380〜480 | 万/μl | 脱水・心肺疾患・多血球血症・ショック・腎癌・水不足・嘔吐・下痢など | 失血性貧血・溶血(薬物・腎髄腫・タマネギ等)RBC産生不良・骨髄抑制(抗性物質等)など | 体に酸素を運ぶ大切な働きがある。低値は貧血。高値は多血症や赤血球増多症という病気もある。 |
5.5〜8.5 | 5.5〜10.0 | 4.1〜5.3 | 3.8〜4.8 | 106/μl | ||||
Ht・PCV ヘマトクリット |
37〜55 | 24〜45 | 42〜52 | 37〜47 | % | 血液中に含まれる赤血球の体積の割合を表す。赤血球の数が正常でもこれが低値なら、個々の赤血球が小さく、やはり貧血となる。全血100ml中の赤血球の全容積の百分比 | ||
Hb ヘモグロビン量 |
12〜18 | 8.4〜14.0 | 14〜18 | 12〜16 | g/dl | 赤血球の中に含まれている酸素を結合する色素です。少ないと貧血となり、体にちゃんと酸素を運べなくなる。血中ヘモグロビン濃度ともいう。 | ||
MCV 平均赤血球容積 (※補足を参照) |
60〜77 | 37〜50 | 80〜100 | fl | 1個の赤血球の体積は平均してどれぐらいかを示している。 赤血球数とヘマトクリット値から算出される。貧血の種類を特定するために参考になる検査で、貧血のうち、赤血球容積が小さすぎる場合は「小球性」大きすぎる場合は「大球性」正常の場合は「正球性」と分類される。 | |||
TP 血漿蛋白(総蛋白) |
6〜8 | 6〜8 | 6.5〜8.0 | g/dl | 脱水・ショック・腫瘍・感染症 | 肝・腎疾患・出血・腹水症 | ||
U 黄疸指数 |
<5 | <5 | − | 肝機能障害・胆管閉鎖・腫瘍 | ||||
WBC Leukocyte 白血球数 |
6000〜17000 | 5500〜19500 | 4000〜9000 | /μl | 興奮・ストレス・炎症・癌・膠原病・白血球増加症・骨髄障害・アレルギーなど | ウイルス感染・再生不良性貧血・細菌生の炎症・白血病・敗血症・脾機能亢進症・全身性エリテマトーデス・科学物質など | 白血球は細胞などを貪食し、免疫情報を伝達し、さらに免疫能を発現して生体防御にかかわっている。細菌感染症があると一般に白血球数は増加するが、ウィルス感染症の場合はかえって減少することもある。 | |
Mon 単球 |
150〜1350 | 0〜850 | 200〜800 (<10%) |
/μl | ストレス・慢性炎症 | − | ||
Band 棹状核好中球 |
0〜300 | 0〜300 | 肺血症などの重度感染症 | − | ||||
Bas 好塩基球 |
まれ | まれ | 10〜100 (<1.5%) |
/μl | 慢性炎症・クッシング症 | − | ||
Eos 好酸球 |
100〜750 | 〜750 | 40〜400 (11%) |
/μl | 炎症性疾患・アレルギー・寄生虫症 | クッシング症・ストレス | 正常では白血球全体の0 〜8%(平均3%)を占める.アレルギー性疾患、寄生虫症、皮膚疾患、PIE症候群などにおける好酸球増加は診断に重要な所見である。好酸球は、好中球と同様な走化能と貪食能を示すが殺菌能は劣り、その他の機能については不明な点が多い。 | |
Segs 分葉好中球 |
3000〜11500 | 2500〜12500 | 2500〜7500 (3600〜7100) |
/μl | 感染症・子宮蓄膿症・急性膵炎 | 敗血症・顆粒球減少症 | 感染などの防御反応として生体に有利に働くだけでなく、組織傷害性に働くこ ともある。 | |
Lympho リンパ球 |
1000〜4800 | 1500〜7000 | 1500〜3500 (20〜50%) |
/μl | リンパ性白血病・ウイルス性感染症 | バルボウイルス感染症・低Ca血症性痙攣 | リンパ球は生体防御にあずかる重要な細胞で、抗体産生・遅延型過敏反応・同種移植片拒絶反応などの、免疫応答を担って いる。 | |
Plat 血小板数 |
179000〜510000 | 215000〜760000 | 120000〜380000 | /μl | 急性出血後・骨外傷・ストレス | 紫斑病・骨髄障害 | 血小板は出血を止めやすくするための重要な働きを持ち、この値が極端に減少すると出血をおこしやすくなる。 | |
179〜510 | 215〜760 | 120〜380 | 103/μl | |||||
T-pro 血清総蛋白 |
5.0〜8.0 | 5.0〜8.0 | 5.0〜8.0 | g/dl | 嘔吐・高蛋白血症・感染症・脱水・腫瘍・ショックなど | 消化不良・吸収不良・栄養不良・寄生虫・火傷・腎障害・肝障害・敗血症など | タンパク質は肝臓でアミノ酸から合成されたり、分解されたりしているが、常に一定量を保っている。もしこのタンパク質の量が多すぎたり少なすぎたりする場合、肝臓、腎臓など、代謝系に何かの問題が隠れていることが多いといわれる。 | |
フィブリノーゲン | 200〜400 | mg/dl | 炎症 | DIC |
増減パターン | 貧血の分類 | 原 因 | 考えられる主な疾患 | |
MCV↑ MCHC↓ | 大球性低色素性貧血 | 出血、溶血 | バベシア症、自己免疫性、溶血性貧血、タマネギ中毒、出血など | |
MCV↓ MCHC↓ | 小球性低色素性貧血 | 慢性出血 | 鉄欠乏性貧血(ノミ、消化器官出血など) | |
MCV→ MCHC→ | 正球性正色素性貧血 | 骨髄低形成 | 慢性疾患、慢性腎疾患、腫瘍など | |
MCV↑ MCHC→ | 大球性正色素性貧血 | 骨髄異形成 | 骨髄異形成症候群、プードルの大赤血球症など |
検査項目 | 参考正常値 | ヒトの参考正常値 | 単位 | 考えられる主な疾患 | 検査項目の説明 | |||
犬 | 猫 | 男性 | 女性 | 増加 | 減少 | |||
TP 血漿蛋白(総蛋白) |
6〜8 | 6〜8 | 6.5〜8.0 | g/dl | 脱水・ショック・腫瘍・感染症 | 肝・腎疾患・出血・腹水症 | ||
U 黄疸指数 |
<5 | <5 | − | 肝機能障害・胆管閉鎖・腫瘍 | ||||
Alb アルブミン |
2.8〜4.0 | 2.3〜3.5 | 3.5〜4.5 | g/dl | 脱水 | 栄養不良・重度肝 | 低タンパク血症の時に、具体的にどのタンパクが減っているのかを調べる検査。血清中にはアルブミンとグロブリンという2つのタンパク質が含まれており、低タンパク血症でアルブミンが正常な場合にはグロブリンが減少。たいていの低タンパク血症はアルブミン減少によるものが多い。 | |
グロブリン | 2.6〜5.1 | 2.6〜5.1 | g/dl | 感染症・肝炎・腫瘍 | 初乳摂取不良・免疫不全 | |||
A/G比 アルブミン/グロブリン比 |
0.45〜1.19 | 0.45〜1.19 | 1.0〜1.7 | アルブミンが減少=ネフローゼ・肝臓病・栄養障害 | グロブリンが増加=リウマチ・多発性骨髄腫 | 血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは、病気などで栄養状態が悪くなると減少するため、健康診断のスクリーニングとして大きな意味がある。 | ||
Gluco 血糖 |
65〜18 | 70〜110 | 60〜110 |
mg/dl |
糖尿病・慢性膵炎・副腎皮質機能亢進 | 膵臓癌・飢餓・副腎皮質機能低下 | ネコの場合興奮・ストレス等一時的な物で上昇することがある。血液中のブドウ糖のこと。糖尿病の指標に欠かせない検査。 血糖濃度がオーバーすると、膵臓からインスリンが分泌される。 しかし、糖尿病になると、インスリンが不足し血糖値が高くなる。 | |
AST アスパラギン酸アミノトランスデラーゼ |
10〜50 |
10〜40 |
5〜40 | U/l | 急性肝炎・慢性肝炎・肝ガン・筋炎・心損傷または壊死 | − | 体の様々な臓器の細胞中に多く含まれている酵素。 アミノ酸を作る働きをしている。体細胞は生成・破壊を繰り返しており、血液中に一定量のASTが流出している。 よって、臓器欠損により、血液中のASTは増大する。 | |
GOT グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミラーゼ |
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ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ |
15〜70 | 10〜50 | 3〜30 | U/l | 肝腫瘍・肝壊死・肝炎・砒素中毒・貧血 | − | 肝臓に最も多く含まれている酵素。肝細胞が破壊されると血液中に流れ出すので、急性肝炎で最も強く上昇し、慢性肝炎や脂肪肝(肥満)等でも上昇する。 | |
GPT グルタミン酸ピルビン酸トランスアミラーゼ |
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ALP アルカリホスファターゼ |
20〜150 | 10〜100 | 74〜223 | U/l | 肝障害・幼若犬・骨疾患・胆管閉塞・血中コルチゾール(外因、内因)・甲状腺機能亢進症など | − | ホスファターゼは、リン酸化合物を加水分解する酵素で、ホスホモノエス テラーゼ、ホスホジエステラーゼ、ピロホスファターゼ、メタホスファター ゼ、ポリホスファターゼ、ホスホアミダーゼの総称である。 | |
NH3 血中アンモニア |
15〜82 | 0〜172 | ug/dl | 肝障害・門脈大静脈短絡症候群など | − | |||
T-cho 総コレステロール |
100〜265 |
87〜171 | 130〜250 |
mg/dl |
溶血・糖尿・重篤なネフローゼ・高脂肪食・胆管閉塞・甲状腺機能低下症など | 低脂肪食・飢餓・肝疾患・甲状腺機能亢進症・吸収不良症候群など | 高いと動脈硬化を起こし、心筋梗塞などの原因となり。逆に肝硬変、甲状腺機能亢進症では低下する。 | |
TG 中性脂肪 (トリグリセライド) |
23〜57 |
21〜66 |
30〜150 |
mg/dl |
重篤なネフローゼ・高脂肪食・胆管閉塞・肝障害・甲状腺機能低下症・糖尿病など | 肝硬変・慢性障害・栄養障害など | 血液中でエネルギー源の運搬、貯蔵、臓器等の維持に重要。 但し、血液中にこれが増えすぎると、動脈硬化などの疾患に繋がる。 | |
T-bil 総ビリルビン |
0.1〜0.5 | 0.1〜0.5 | 0.2〜1.2 |
mg/dl |
肝胞障害・胆管閉塞・黄疸 |
− | ビリルビンとはヘモグロビンから作られる色素。 赤血球は約120日の寿命を終えるがこの際、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解され、ヘムは化学反応により最終的に間接ビリルビンに生成される。 間接ビリルビンは肝臓で酵素の働きにより直接ビリルビンとなり、直接ビリルビンは胆汁の成分となって胆道に排泄され、最終的に便の中に捨てられる。 間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたものを総ビリルビンという。黄疸になると体が黄色くなるのはこのビリルビン色素が増加するためである。 | |
BUN 血液尿素窒素 |
10〜28 | 20〜30 | 6〜20 |
mg/dl |
ショック・脱水・高蛋白症・腎機能障害・腎不全・副腎皮質機能亢進・大量消化管出血・心不全など | 蛋白欠乏症・肝障害・低蛋白食・門脈異常など | 血液中の尿素に含まれる窒素分。腎臓で濾過され尿中に排出されるため、この検査値は腎臓の機能チェックには殊に重要となる。 | |
CPK クレアチンホスフォキナーゼ |
10〜199 | 18〜295 | 30〜150 | U/l | 心筋梗塞・骨格筋壊死・中枢神経の障害・尿毒症・フィラリア症など | − | ||
LDH 乳酸脱水酵素 (ラクテートデヒドロゲナーゼ) |
15〜277 | 〜234 | 200〜400 | U/l | 心筋梗塞・筋炎・悪性腫瘍・血液疾患・肝疾患など | − | 心筋、腎臓、骨格筋、肝臓、赤血球などのあらゆる臓器や組織に含まれている酵素。これらの臓器欠損時、血液中にLDHが増加。過激な運動や妊娠によっても増加する。 | |
Amy 血清アミラーゼ |
399〜1041 | 622〜1470 | 50〜240 | U/l | 膵臓障害・膵癌・腸閉塞・腸炎・腸閉鎖・腎不全など | 肝炎など | 口からとった食物を栄養として体内に吸収するには、すい臓から分泌されるさまざまな酵素が必要となります。 血液中や尿中の酵素を測定する検査を行うことで、すい臓の病態や機能の状態などを調べます。 |
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Lipase 血清リパーゼ |
30〜200 | 26〜450 | 10〜150 | U/l | 膵臓障害 | − | 動物の各種臓器、植物、カビ、細菌など広く 自然界に分布しいろいろな生理機能に関与している。 | |
Ca 血清カルシウム |
9.0〜11.3 | 6.2〜10.2 | 8.4〜10.1 | mg/dl | 上皮小体機能亢進・高Ca・高蛋白血症・腎疾患・骨の新生物、叉は感染症・リンパ肉腫など | 飢餓・泌乳過剰・吸収不良・膵疾患・くる病・骨軟化症など | ||
Cre. 血清クレアチニン |
0.5〜1.5 | 0.8〜1.8 | 07〜1.5 | 05〜1.2 | mg/dl | 副腎皮質機能低下・尿路閉塞・腎障害・BUN参照など | − | クレアチニンとは蛋白の老廃物。筋肉中で使われた物質が血液中に放出されたもの。 従って筋肉量に比例する。老廃物の一種なので排泄機能、特に腎臓障害があると、この値が高くなる。 |
Na 血清ナトリウム |
141〜152 | 147〜156 | 135〜147 | mEq/l | 高Na血症・脱水・浸透圧性利尿剤・溶血 ・下痢・糖尿病・尿崩症など | うっ血性心不全・嘔吐、下痢・吸収不良・利尿剤・慢性腎機能、副腎機能不全・アジソン病など | 高値は少ない。 | |
K 血清カリウム |
4.4〜5.4 | 4.0〜4.5 | 3.5〜5.0 | mEq/l | 代謝性アシドーシス・溶血・循環不全・副腎機能、腎機能障害・ショック・嘔吐・下痢・アジソン病など | 利尿剤・嘔吐・下痢・副腎皮質機能亢進・排泄量の増加・うっ血性心不全・摂取不足など | ||
Cl 血清クロール |
105〜115 | 117〜123 | 98〜108 | mEq/l | 尿細管性アシドーシス・呼吸性アルカローシス・副腎皮質機能不全を伴う病気・脱水・排泄低下・食塩の過剰摂取など | 代謝性アルカローシス・慢性腎疾患・利尿剤投与時・嘔吐・呼吸性アルカローシスなど | ||
P 血清無機リン |
2.6〜6.2 | 4.5〜8.1 |
mg/dl |
副甲状腺機能低下症・腎不全・末端肥大症・ビタミンD過剰・栄養性二次性上皮小体機能亢進症など | 栄養不良・くる病・ビタミンD欠乏・一次性上皮小体機能亢進症など | |||
LAP ロイシンアミノペプターゼ |
5〜44 |
0〜30 | 30〜60 |
IU/l |
肝炎・肝硬変・肝ガン・閉塞性黄疸(悪性用腫瘍)・急性膵炎・膵頭部癌など | − |
検査項目 | 参考正常値 | 考えられる主な疾患 | 検査項目の説明 | ||
犬 | 猫 | 増加 | 減少 | ||
mf (ミクロフィラリア) |
− | − | (+)フィラリア症 | − | 血中内のミクロフィラリア |
Babesia gibsoni バベシア原虫 |
血液塗抹標本での鏡検による検出 | 血中内のバベシア原虫検査 |